当院における、CFNによる、これまでのFIP治療成績(2023.6.30時点)
CFNによる、FIP治療症例数 | 215 |
改善率 | 95.3%(205/215) |
再発率 | 1.95%(4/205) |
再発後の完治率 | 100%(4/4) |
当院では2020年10月頃より、FIPの専門的な治療を行っています。
CFNによる、これまでのFIP治療成績や、一般的な治療概要をお伝えすることで、FIP治療を検討されている飼い主様の情報の助けになれば幸いです。
FIPの概要
疾患としてどのようなものか、ここでは差し控えます。
以前のコラムをご参照下さい。
→FIPの概要についてはコチラ
CFN投与による、FIP治療経過
ほとんどの症例において、CFN投与後1-2日以内に、劇的な食欲や元気の改善が見られており、1ヵ月~1ヵ月半以内には完全に症状、病変は消失しています。
亡くなってしまう経過を辿る症例は、多くが既に非常に状態が悪く、CFN投与後も全く反応せず、治療開始後数日のうちに亡くなってしまうことが多いです。
より早期に治療を開始することで、改善率を高めることができると考えています。
治療薬は84日間継続します。
治療終了時、治療終了後1ヵ月、治療終了後3ヵ月の3回は、状態確認をしています。
CFNの副作用
強い副作用は見られていませんが、まれに軟便や下痢、軽度の肝障害を生じたことがあります。
ほとんどの場合、対症療法を併用することで解決しています。
FIP再発時の保証
84日間規定量のCFN治療を継続した場合、治療終了後4ヵ月の期間、再発時の保証が得られます。
CFNの再発保証は、他の薬剤と異なり、全てのFIP症例に適応されます。
CFN治療後の再発率はわずかではありますが、全て治療終了後1ヵ月以内に再発しています。
FIPの治療薬
現在、様々なFIP治療薬が提案されています。
「Xraphconn」、「SPARK&AURA」など、治療成績が公表されているものもありますが、「モルヌピラビル」、「レムデシビル」など、まだ治療成績に関してまとまったデータが少ない治療薬もあります。
→それぞれの治療薬の治療成績比較はコチラ
低価格FIP治療として、モルヌピラビルを取り扱っております。
詳しくはこちらをご参照下さい。
→「モルヌピラビルによるFIP治療」