モルヌピラビルによるFIP治療~MUTIANからCFNへ、そしてモルヌピラビルという選択肢~

近年FIPは治癒する疾患となり、様々な治療薬が提案されるようになりました。
最近ではモルヌピラビル、レムデシビルなどの、人におけるコロナウイルス治療薬が注目されてきています。

モルヌピラビルによるFIP治療成績の報告は少ないですが、一定の改善率を得られた報告もあります。また、モルヌピラビルによるFIP治療は、既存のFIP治療に比べ、低価格で行うことができます。

現時点で流通している薬剤としては、CFNによる治療が最も良好な成績が得られていますが、金額的に難しい場合はモルヌピラビルを選択できるよう、当院ではモルヌピラビルを常備するようにしております。

ただ、当院ではあくまで、現状報告されている薬剤の中では最も治療成績が高く、再発率が低いこと、そして重篤度に関わらず全てのFIP症例において再発保証が付いていることなどから、CFNによるFIP治療を第一選択として推奨しています。
金銭的理由から治療を諦めてしまう場合は、選択肢の一つとして検討頂ければと思います。

CFNやXrahpcconに比べ、1/4~1/5程度の金額で治療可能です。
モルヌピラビルによるFIP治療では、再発時の保証はありません。
改善率、再発率、副作用など、未だまとまったデータは少ないですが、少なくとも現時点で上がっている報告を見る限り、重度な副作用の発生は多くは無いようです。

現在当院において、モルヌピラビルの在庫は十分ありますが、海外から輸入しており入荷には時間がかかるため、まずは電話にてご相談の上で来院頂くよう、お願い致します。

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