仔犬の診療

当院では、仔犬を連れて来て頂いた際に、今後の飼育管理の注意点や予防などに関して一通り説明しており、さらに育て方のコツをまとめた冊子をお配りしております。

以下にいくつかの注意点を簡単に記載していますので、仔犬の飼育を始めたばかりの方は参考にして頂ければと思います。
詳しくは、診療時に改めて説明させて頂きます。

〇食事の与え方

成長期は、バランスの取れたフードをしっかり沢山与えることが重要です。
仔犬の時期は基本的に食べ過ぎて太る、ということはなく、むしろ十分に食べられない事で要求吠えや食糞の原因になったり、問題行動に発展する可能性もあります。

〇社会化期

仔犬は生後4か月齢頃までが社会化期と言われ、新しい環境への順応がしやすくなる時期と言われています。
この時期に、外の環境など様々な経験をすることで、より社交的な性格になってくれます。
感染症には注意しながら、早期から様々な環境に触れさせてあげてください。

〇予防に関して

犬の予防には、大きく分けて以下の4つがあります。

  • 混合ワクチン
  • 狂犬病ワクチン
  • フィラリア予防
  • ノミマダニ予防

特に重要性が高い予防は「フィラリア予防」です。
フィラリア症の原因は心臓に感染する寄生虫で、蚊を介して感染するため、どこで生活していても感染する可能性があります。
感染したら命に関わる病気ではありますが、予防は簡単で月に1回、おやつタイプのお薬を投与するだけで防げます。

〇去勢避妊手術に関して

当院では、手術のメリットが大きいため、早期の去勢避妊手術を推奨しています。
男の子は、特に若いうち(5-8ヵ月齢頃)に去勢手術を行う事で、将来の問題行動の発現予防に非常に効果があると言われています。精巣腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニアなど、様々な病気の予防効果もあります。
女の子は、若いうち(初回発情前後)に手術を行う事で、乳腺腫瘍の予防、子宮蓄膿症の防止など、病気の予防に繋がります。特に乳腺腫瘍は雌犬の3頭に1頭で発生すると言われており、その内半分は悪性、とされていますが、初回発情前後(約半年齢前後)で手術を行う事で、乳腺腫瘍自体がほぼ発生しなくなると言われています。

以上の内容は、診療時に説明している内容の一部であり、それぞれの項目について、もう少し詳しく説明させて頂きます。
仔犬を初めて連れてこられる場合は、診療に少し時間を頂いておりますので、時間に余裕を持って来院して頂くようお願い致します。

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