犬の腎臓腫瘍の症例

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※一部に手術の表現が含まれています。

今回は、腎臓摘出を実施した高齢のトイプードルの症例を紹介します。

腎臓腫瘍は犬では85%が悪性、猫ではほぼ全てが悪性とされ、悪性の腫瘍が多い病気です。
犬では腎細胞癌などのいわゆる上皮性腫瘍が多く、猫では腎臓リンパ腫が一般的です。
犬の腎臓腫瘍は、片側の腎臓に異常が無ければ、外科切除が第一選択となります。

症例は、高齢のトイプードルです。
定期的な健康診断時に、エコー検査で右腎腫瘍が見つかりました。

エコー

右腎に2cm径の腫瘤があります。

血液検査、胸部/腹部レントゲン検査、尿検査では異常はありませんでした。
腫瘤の針細胞生検で、腫瘍を疑う細胞が採取され、右腎臓摘出手術を計画しました。
手術の前に造影検査を行い、対側の左腎臓の尿産生機能に異常が無い事を確認しました。

手術所見です。

開腹を行い、右腎臓を確認し、表面の腫瘤状隆起を確認しました。

右腎外観

右腎臓の、腎動脈、腎静脈、尿管を露出し、それぞれを順番に結紮、切除を行い、右腎臓を摘出しました。

摘出した右腎臓は病理検査を行いました。
診断は、「腎細胞癌」でした。

摘出した右腎臓

腎細胞癌は、早期の外科手術以外に効果的な治療法は確立されておらず、早期診断、早期外科摘出が有効とされています。

また、腫瘍疾患は高齢動物で発生しやすい病気ではありますが、症状が出る頃にはかなり時間が経過していることが多いため、健康に見えていても全身の検査を定期的に行う事で、早期発見に繋がります。

当院では、春と秋に年2回、特に7歳以上の高齢動物ではレントゲンやエコーなどの画像検査を含めた全身的な健康診断を推奨しています。
いつでもご相談下さい。