猫の心筋症の症例

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4-5日前からの呼吸速拍、との主訴で来院されました。

高齢、未去勢の雄猫です。

来院時、呼吸回数は60回/分と高く、呼吸速拍を認めました。心雑音はありませんでした。

また、レントゲンやエコー検査で、胸水の貯留が確認されました。

猫の心筋症レントゲン写真
猫の心筋症レントゲン写真

心臓のエコー検査で、左心房の拡大が見られ、左心室内腔の心内膜繊維化病変を認めました。

一般的に、大動脈の径と左心房の径を比べ、一定以上で病的な心房拡大と判断し、重度では血栓形成のリスクが上がる指標となります(大動脈の径に対し、心房径が1.9倍以上で血栓形成のリスクが上がります)。

今回の症例では、2.23倍であり、重度な左心房拡大が見られました。

診断は、拘束型心筋症です。

拘束型心筋症は、肥大型心筋症と並び、猫で多く見られる心筋症です。

猫の心筋症は心雑音が認められにくく、末期的な病態まで進行し、血栓形成などを生じるようになってから初めて症状を発症し、来院されるケースが多い疾患です。

拘束型心筋症は特に心雑音が聴取されづらい病態で、肥大型心筋症よりも発見されることが遅いとされ、診断後の平均生存期間が132日、とされています。

猫の心筋症は若齢で発症することもあり、発症時にはある程度病態が進行していることが多い病気です。

当院では、特に症状が見られない場合でも、心臓検査を含めた定期的な健康診断を推奨しています。

いつでもご相談下さい。